こんにちは。保健学博士の木下弘貴です。今回は、東京大学と共同で開発した「免疫力を見える化する技術」についてお話しします。
早速なんですが、「免疫力を高める」という話をよく耳にしますよね。でも、免疫力ってそもそもどうやって測るんですか？
例えば、「この成分がいい」とか「これを食べると免疫が上がる」と言われても、何が本当に効果的なのか、正直よく分からなくて…。
木下博士すごくいい質問ですね。実は、これまで免疫力を科学的に測る方法は曖昧な部分が多かったんです。
木下博士でも、私たちは東京大学と一緒に「免疫力を見える化する技術」を開発しました。この技術を使うと、免疫を高める成分ごとの効果を科学的に測定して比較できるんです！
「免疫力を見える化」なんて、面白そうですね！
でも、世の中には免疫に良いと言われる成分がたくさんありますよね。例えばフコイダンとか乳酸菌とか、最近だとブロリコも注目されています。それらを同じ基準で比較なんて本当にできるんですか？
木下博士はい、できます！ それを実現するために、私たちは東京大学と共同で「カイコ」を使った免疫力を測定する方法を開発しました。
カイコですか？ あの絹を作るカイコですよね？ 詳しく教えてください！
東京大学と開発・特許取得
カイコを使って免疫力を測る革新技術
カイコを使った免疫研究についてすこしだけお話しします。「えー、難しそう…」と思った方、大丈夫！こちらを読まなくても問題ありません（笑）。興味があればぜひ、この研究がどれだけすごいかを知っていただければと思いますが、「とにかく一番を免疫力を高める成分を知りたい！」という方は、どうぞ読み飛ばしてくださいね。
さて、免疫力を測る技術の秘密兵器として登場するのが「カイコ」。え、カイコ？と思った方も多いはず。でも、実はカイコは科学の世界でとても優秀な「研究パートナー」なんです！
なぜかというと、実はカイコと人間は、体のしくみに共通点が多いからです。人間と同じ病気にかかり、同じ薬で治るので、人間の健康を研究するために使われているのです。
そして、カイコも私たちと同じく、自然免疫*を持っています。さらに驚きなのは、カイコには、免疫力を高める成分を注射して免疫力が高まると、「筋肉が縮む」という性質があることです。しかも、注射した成分の効果が高いほど、筋肉もより縮みます。*自然免疫は、免疫の中で最初に体を守る防御システムです。
この特性を利用して、免疫を活性化する成分がどれくらい効いているのかを、驚くほど正確に測定することができるんです。
免疫力を高める成分を注射してカイコの筋肉がゆっくり縮む様子
※ここを押すと、実験中のカイコの写真が表示されます。
カイコを使うことで、多くの成分を短時間で効率よくテストできるだけでなく、免疫力がどれだけ高まったか（＝どれだけ縮んだか）を数値化して比べられるんです。これなら成分ごとの効果が一目でわかります！
なるほど、それなら複数の成分の効果を、同じ基準で比較するのも簡単になりますね！
木下博士そうなんです。この技術を使って様々な成分を比べれば、どの成分が最も免疫を活性化するのかがわかるんです。
カイコと聞いて、最初は驚きましたが、とても画期的な技術ですね！
木下博士この技術は科学的な根拠に基づいているので、信頼性も高いです。
木下博士それでは、最初の研究からわかった、成分ごとの免疫効果をご覧ください。
最新の研究結果
成分ごとの免疫効果の比較
東京大学と開発したカイコ自然免疫活性測定法の結果
| 順 | 成分 | 免疫活性値 |
|---|---|---|
| 1 | ブロリコ | 660 |
| 2 | アガリクス （ヒメマツタケ） | 410 |
| 3 | 市販の 免疫活性化乳酸菌A | 165 |
| 4 | ハナビラタケ | 120 |
| 5 | β-1,3 グルカン | 100 |
| 6 | β-1,6 グルカン | 38 |
| 7 | フコイダン | 36 |
| 8 | ウコン由来多糖体 | 19 |
| 9 | 市販の 免疫活性化乳酸菌B | 17 |
| 10 | レンチナン | 10 |
まとめ
免疫に良いと言われる成分が多い中で、この技術は大きな助けになりそうですね。
木下博士そうですね。この方法は、客観的な数字に基づいて成分の免疫効果を比較できる点が特長です。
木下博士私たちは東京大学と一緒に、この技術について、アメリカ、ヨーロッパ、日本などで特許を取得し、現在も活用しています。
そうなんですね！世界規模で特許を取得されているなんて、本当に信頼性が高い技術なんですね。
今日はすごく勉強になりました！ありがとうございました！
木下博士こちらこそ、興味を持って聞いていただきありがとうございました！免疫の話は奥が深いので、また何か気になることがあれば、いつでも聞いてくださいね。
ブロリコの効果は、ヒト臨床試験でも実証されています。
臨床試験では、自然免疫を支える樹状細胞やナチュラルキラー細胞（NK細胞）の活性化に貢献し、免疫力の低下による症状の発症を抑えることが確認されています。
「ブロリコの免疫効果は、なぜここまで高いのか？」その秘密を探るため、私たちはこれからもブロリコの持つ可能性を追求し、その力を活かして健康を支える新たな道を切り拓いていきます。
木下 弘貴 博士（保健学）
イマジン・グローバル・ケア株式会社代表
1967年生まれ。東京大学大学院医学系研究科修了。調剤薬局を開業し、全国110店舗まで拡大。父が肝臓がんで他界したことをきっかけに、医学の道に進むことを決意。経営していた薬局で患者様と接する中で、「病気を未然に防ぐことが重要だ」という信念が強まり、予防と健康増進を目指すことに全力を注いでいる。