ポリープ・腫瘍

健康診断や内視鏡検査で「ポリープがあります」と言われたことはありませんか? 「腫瘍が見つかりました」と聞くと、不安になる人も多いでしょう。

ポリープや腫瘍は、がんとは違うものですが、放っておくとがん化する可能性がある ため、注意が必要です。では、ポリープや腫瘍はどうしてできるのでしょうか? そして、免疫の力とどのように関係しているのでしょうか?

今回は、ポリープや腫瘍と免疫の関係について、分かりやすく説明していきます。

ポリープ・腫瘍とは?がんとは違うの?

まず、ポリープや腫瘍とは何かを簡単に説明します。

ポリープとは?
ポリープは 細胞が異常に増殖し、こぶのように膨らんだもの です。よく見られるのは、大腸・胃・子宮・のど(声帯)など です。

ポリープの多くは良性(問題のないもの)ですが、大きくなるとがん化する可能性がある ため、定期的な検査が大切です。

腫瘍とは?
腫瘍は、細胞が異常に増えて塊になったものの総称です。

良性腫瘍:ゆっくり成長し、他の臓器に広がらない(例:子宮筋腫、脂肪腫など)
悪性腫瘍(がん):細胞が暴走し、どんどん増殖して体に害を与える
良性腫瘍は基本的に命に関わるものではありませんが、大きくなると 圧迫や炎症を引き起こす ことがあります。一方で、悪性腫瘍(がん)は命に関わるため、免疫との関係が特に重要になります。

ポリープや腫瘍はなぜできる?

私たちの体の細胞は 日々、新しい細胞に生まれ変わっています。しかし、細胞が分裂するときに DNAのコピーエラー が起こることがあります。このエラーが積み重なると、異常な細胞(がん化する可能性がある細胞)が増えてしまう のです。

通常、免疫はこうした異常細胞を監視し、排除する役割を果たしています。しかし、免疫の働きが弱まると、異常細胞をうまく処理できなくなり、ポリープや腫瘍ができやすくなる のです。

免疫はどうやってポリープや腫瘍を防いでいる?

免疫の中でも、特に NK細胞(ナチュラルキラー細胞) や T細胞 は、体内の異常な細胞を見つけて攻撃する役割を担っています。

①異常な細胞を見つける
NK細胞やT細胞は、体内をパトロールしながら、「普通の細胞」と「異常な細胞(がん化しそうな細胞)」を見分けます。

②異常な細胞を攻撃する
もし異常細胞が見つかると、NK細胞は 「パーフォリン」 という物質を出して細胞の膜に穴を開け、内部から破壊します。T細胞も協力して攻撃し、異常細胞の増殖を防ぎます。

③ポリープや腫瘍の成長を抑える
免疫がしっかり働いていると、ポリープができても がん化しにくい状態 を保てます。しかし、免疫が低下すると、異常細胞が処理されず、ポリープが成長したり、悪性化したりする可能性が高まります。

免疫が弱まるとどうなる?

免疫が低下すると、ポリープや腫瘍ができやすくなるだけでなく、成長が速くなる可能性 もあります。

免疫が弱まる原因には、次のようなものがあります。

✔ 加齢(年齢とともに免疫細胞の働きが低下)
✔ ストレス(長期間のストレスは免疫機能を低下させる)
✔ 睡眠不足(体の回復が追いつかず、免疫の力が落ちる)
✔ 運動不足(血流が悪くなると、免疫細胞の巡回も鈍る)
✔ 食生活の乱れ(免疫細胞が働くための栄養が不足)

これらの要因が重なると、ポリープが成長しやすくなり、場合によってはがん化するリスクが高くなります。

ポリープ・腫瘍に免疫が関わる

ポリープや腫瘍が見つかったとき、多くの人は「手術すれば終わり」と思うかもしれません。しかし、免疫の働き次第で、その後の経過が大きく変わります。

①ポリープ・腫瘍の発生を防ぐ
免疫が強いと、異常細胞をすぐに排除できるため、ポリープや腫瘍ができにくくなります。

②ポリープ・腫瘍の成長を抑える
できてしまったポリープや腫瘍も、免疫がしっかり働いていれば がん化しにくい ことが分かっています。逆に、免疫が弱ると、異常細胞が増殖しやすくなります。

③ポリープの再発を防ぐ
ポリープは、切除しても 再びできることがあります。しかし、免疫がしっかり働いていると、異常細胞の発生を抑え、再発しにくい状態を維持できます。

ポリープ・腫瘍と向き合うには免疫がカギ!

ポリープや腫瘍は、がんとは違うものですが、免疫が弱ると増えやすくなり、がん化するリスクが高まる ことが分かっています。

✔ 免疫が強いと、ポリープや腫瘍ができにくい
✔ できても、免疫がしっかり働けば成長しにくい
✔ 再発やがん化を防ぐためにも、免疫を意識することが大切

「ポリープや腫瘍は、免疫がしっかり働いていれば悪化しにくいんだな」

そう思っていただけたら、日頃から免疫を意識するきっかけ になるかもしれません。

日々の生活の中で、私たちは知らず知らずのうちに 免疫の力に支えられています。だからこそ、その力を弱めないことが大切なのです。