「風邪をひきやすくなった」「インフルエンザに毎年かかる」「コロナに感染したとき、なかなか治らなかった」――こんな経験はありませんか?
実は、これらの感染症にかかるかどうか、そして 重症化するかどうか には 免疫の力 が大きく関わっています。

免疫がしっかり働いていれば、風邪やインフルエンザのウイルスが体に入ってきても すぐに撃退 できます。でも、免疫が弱っていると、ウイルスに負けてしまい、感染してしまうのです。
では、免疫はどうやって私たちを感染症から守っているのでしょうか? そして、免疫が弱まると何が起こるのでしょうか?
風邪やインフルエンザはどうして起こる?
風邪やインフルエンザは、ウイルス に感染することで起こります。
・風邪 の原因は、ライノウイルスやコロナウイルス(※風邪の原因となる種類)など。
・インフルエンザ の原因は、インフルエンザウイルス。
・新型コロナウイルス(COVID-19) もウイルスの一種で、重症化リスクが高いのが特徴。
これらのウイルスは、鼻や口から体の中に入り込み、細胞にくっついて増殖 します。その結果、発熱・のどの痛み・咳・だるさなどの症状が出るのです。
しかし、ウイルスが体に入っても、すぐに発症するわけではありません。なぜなら、免疫がウイルスと戦ってくれるからです。
免疫はウイルスをどうやって撃退するの?
免疫には 「自然免疫」 と 「獲得免疫」 の2種類があり、別々の方法でウイルスに対処します。
①自然免疫:ウイルスを素早くブロック!
自然免疫は、体にウイルスが侵入してきたときに すぐに反応する防御システム です。
- 粘膜バリア(鼻やのど):鼻水やのどの粘膜がウイルスの侵入を防ぐ。
- マクロファージやNK細胞:体の中に入ったウイルスを攻撃し、増えるのを防ぐ。
このように、自然免疫は 「敵が入ってきたら、とにかくすぐに叩く!」 というシステムです。
②獲得免疫:ウイルスを記憶し、次回に備える
一方、獲得免疫は 「一度戦った相手を記憶し、次に入ってきたときに素早く倒す」 という仕組みです。
- B細胞が抗体を作る → ウイルスを無力化。
- T細胞が感染細胞を破壊する → ウイルスの増殖を阻止。
例えば、一度インフルエンザにかかると 「抗体」 が作られ、次に同じ型のインフルエンザウイルスが入ってきても すぐに排除 できるようになります。
ワクチンはこの仕組みを利用して、事前に免疫を準備しておく ものです。
免疫が弱まるとどうなる?
免疫がしっかり働いていれば、ウイルスに感染しても 軽い症状で済む ことが多いです。しかし、免疫が弱っていると…
✔ 感染しやすくなる(ウイルスが入り込みやすい)
✔ 症状が長引く(ウイルスが体内で増えやすい)
✔ 重症化しやすい(肺炎や合併症を起こすことも)
特に、高齢者や持病がある人は、免疫が弱まることで感染症のリスクが高くなる ため注意が必要です。
免疫が低下する原因には、次のようなものがあります。
- 加齢(年齢とともに免疫細胞の働きが低下)
- ストレス(ストレスが続くと、免疫を抑制するホルモンが増える)
- 睡眠不足(免疫細胞が十分に働けなくなる)
- 栄養バランスの乱れ(免疫細胞が元気に働くための栄養が不足)
- 運動不足(血流が悪くなり、免疫細胞が活発に動けなくなる)
これらの要因が重なると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなり、治りにくくなる のです。
感染症の予防・重症化防止には免疫がカギ!
感染症を完全に防ぐことは難しいですが、免疫の力を維持すること は、風邪やインフルエンザ、新型コロナの 感染を防ぐだけでなく、重症化を防ぐためにも大切 です。
✔ 免疫が強ければ、ウイルスが入ってきても発症しにくい
✔ 万が一発症しても、早く回復できる
✔ 感染しても重症化を防ぐことができる
「風邪やインフルエンザは、免疫がちゃんと働いていれば軽く済むことも多いんだな」
そう思っていただけたら、日頃から免疫を意識するきっかけ になるかもしれません。
日々の生活の中で、私たちは知らず知らずのうちに 免疫の力に支えられています。だからこそ、その力を弱めないことが大切なのです。