血糖値の上昇に関わる酵素の働きを抑える

食事と血糖値の関係

米、パン、お菓子などの糖質を食べると、消化の過程で小さな単糖(ブドウ糖)に分解されます。単糖は、小腸で血液に吸収され、血液中の糖(血糖値)が上がります。血糖値を調整することは、糖尿病の管理にとって非常に重要です。

α-グルコシダーゼとは?

α-グルコシダーゼは、炭水化物を分解して単糖を作り出す酵素です。私たちが食べた炭水化物はα-グルコシダーゼによって単糖に分解されることで初めて血液中に吸収され、血糖値が上がります

炭水化物は私たちの体にとって重要なエネルギー源です。α-グルコシダーゼが正常に働くことは、食べた物からエネルギーを効率よく得るために欠かせません。しかし、この酵素の働きが過剰になると、食後の血糖値が急激に上がってしまうことがあります。これは糖尿病の人にとって特に問題です。そのため、糖尿病の治療において、α-グルコシダーゼの働きを抑える薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)が使われます。この薬は炭水化物の分解を遅らせ、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。

ブロッコリー多糖体エキスはα-グルコシダーゼの働きを抑える

ブロッコリー多糖体エキスには、α-グルコシダーゼの働きを抑え、血液中に吸収される単糖を発生しにくくする効果があることが確認されました。

※in vitro試験結果であり直ちにヒトに適応できるものではありません。

引用

H Bischoff. “The mechanism of alpha-glucosidase inhibition in the management of diabetes.” Clin Invest Med. 1995 Aug;18(4):303-311.

秋山俊治, 上田城久朗ら, “α-グルコシダーゼインヒビターによる糖尿病発症抑制の可能性” 糖尿病 2006, 45(11):791-795.

弘世 貴久, 荒川 将之ら, “抗糖尿病薬(α-グルコシダーゼ阻害薬を中心に)” 糖尿病 2008,51(9:)833-836.