臨床試験の結果の結果から、ブロッコリー抽出エキスを摂取すると、マクロファージとNK細胞が循環的に活性化されることで自然免疫反応が強化されることが示唆されました。
そして、マクロファージを用いたin vitro試験から、ブロッコリー抽出エキスがマクロファージを直接活性化させることがわかりました。
ブロッコリー抽出エキスを摂取すると、マクロファージとNK細胞が循環的に活性化されることで自然免疫反応が強化されると考えられていました。
次に、さらに確証を得るために、NK細胞が活性化されて、マクロファージを活性化するIFN-γの分泌量が増加するかどうかを調べました。

目次
NK細胞とは?
試験の結果を説明する前に、NK細胞について簡単に復習しておきましょう。

NK(ナチュラルキラー)細胞は生まれつきの殺し屋です。
誰からの指令を受けることなく、病原体やがん細胞を見つけ次第すぐに攻撃します。自然免疫に関わっている細胞のひとつで、常に体の中をパトロールして回っている細胞です。
NK細胞の活性化を確認
試験方法
ヒトの血液から分離した末梢血単核球細胞に対して、ブロッコリー抽出エキスを添加した時のNK 細胞の活性と、IFN-γ(インターフェロンガンマ)の量を測定。
結果
効果① NK細胞を活性化
ブロッコリー抽出エキスを加えたときに、ヒトのNK細胞の活性化が、ヒトがん細胞K562 の殺傷を指標として確認されました。

※controlは、ブロッコリー抽出エキスを加えていない状態。
効果② IFN-γが増加
ブロッコリー抽出エキスを加えたときに、マクロファージを活性化するIFN-γの増加が確認されました。

※controlは、ブロッコリー抽出エキスを加えていない状態。
まとめ
臨床試験、マクロファージまたはNK細胞を用いたin vitro試験の結果から、「マクロファージとNK細胞が循環的に活性化されること」ことが裏付けることができました。
