ブロッコリーはとても栄養価の高い野菜で、ビタミンCはレモンの2倍も含まれています。他にも、ビタミンB1やB2、カリウム、リンなど健康に良い成分がたくさん含まれています。しかしブロッコリーにはこうした栄養素だけでなく、免疫を強力に高める力があることをご存知ですか?
私たちは、特殊な方法で抽出されるブロッコリー抽出エキスに、免疫活性化効果があることを世界で初めて発見しました。そして、東京大学の研究から、エキス中に含まれるRG-Iペクチン様多糖類(RG-I)が発見されました。
RG-I含有ブロッコリー抽出エキスの効果
自然免疫の活性化作用(非臨床試験)
他の植物成分を上回る免疫活性化作用!
ヒトへの応用が可能なカイコを用いた免疫活性の測定試験で、野菜や果物から同じ方法で抽出したエキスを投与しました。ブロッコリー抽出エキスを投与した場合は、他の野菜や果物のエキスを投与した場合に比べて、免疫が大きく活性化することがわかりました。

他の免疫活性成分を上回る強力な免疫活性化作用!
同じくカイコを用いた免疫活性の測定試験で、一般的に免疫を活性化すると言われている成分と、ブロッコリー抽出エキスを比較しました。ブロッコリー抽出エキスは、他の成分と比べて免疫を大きく活性化することがわかりました。

ブロッコリー抽出エキスによる免疫活性化のしくみ
マクロファージを活性化して循環的な免疫反応を起こす

これまでの研究結果から、ブロッコリー抽出エキスによる免疫活性化は、マクロファージの活性化から始まると考えられます。活性化したマクロファージが、NK細胞、T細胞や好中球といった複数の免疫細胞を刺激して活発に働かせ、免疫系を活性化していると考えられます。
とくにブロッコリー抽出エキスの場合は、マクロファージによって活性化されたNK細胞が今度はマクロファージを活性化し、この循環的な反応が続くことによって、免疫が強力に活性化されると考えられます。
RG-1ペクチン様多糖類(RG-I)について
植物に含まれる多糖類は、免疫力の向上に寄与する食品成分として広く知られています。例えば、海藻のフコイダンや、きのこのβ-グルカンといった成分も多糖類です。
ブロッコリー抽出エキスに含まれるRG-Iも多糖類であり、東京大学の研究によってブロッコリーから世界で初めて発見されました。
RG-Iは他の多糖類よりも強力に免疫を活性化する!

RG-Iを含むブロッコリー抽出エキスは、他の多糖類を大きく上回る免疫を活性化する効果を持ちます。その効果は、β-グルカンの約5.7倍、そしてフコイダンの約6.7倍もあります。
RG-Iの構造
RG-1ペクチン様多糖類は、一般的なペクチンとは異なるユニークな形をしています。RG-Iを含むブロッコリー抽出エキスには、他の植物エキスや多糖類と比べて強力な免疫活性作用があることから、ブロッコリーに特徴的な成分であると考えられています。
こちらがRG-Iの構造です。

下部にあるガラクツロン酸が直線的に連結された鎖のような構造が、免疫を活性化するために重要であることがわかっています。